この記事では、免疫力を高める食品は発酵ものと言われる理由と、納豆やヨーグルトの効果的な食べ方についてまとめています。
「免疫力を高める」食品として納豆やヨーグルトなどの発酵食品が話題になっています。
どっちも健康にいい食べ物というイメージがあり、テレビ番組などで紹介されると翌日スーパーから無くなったりしますよね^^;
しかし、後になって専門家が「実は免疫アップに効果なし」とか指摘してきたり、本当のところはどうなのか知っておきたいですね。
免疫が上がってる実感は…うーん(´・ω・`)?
というわけで、今回は発酵食品が免疫力を高める効果とされる理由をお伝えしていきます。
代表的発酵食品の納豆とヨーグルトの免疫力アップ効果を上げる食べ方も紹介していますので、ぜひ最後までお付き合いください^^
免疫力を高めるには食品から!発酵食品はなぜいいの?
免疫は外からのウイルスや菌などを防ぎ、がん細胞などの内側からの脅威とも戦ってくれます。
免疫力が高ければ感染症にかかりにくく、またかかっても軽くて済むと言われています。
そんな免疫力を高めてくれると言われる「発酵食品」ですが、そもそもどういうものなんでしょうか?
発酵食品とは、微生物の力を借りて保存性を高めた食品のことです。
発酵と腐敗はどちらも微生物による食品の変化ですが、微生物の種類が異なります。
さらに、
人間にとって有益なもの⇒発酵
人間にとって不利益なもの⇒腐敗
という違いで分けられます。
発酵食品が免疫力を高めると言われる理由は、発酵食品が腸内の善玉菌を増やす役割があるからです。
腸には、体内の免疫細胞の5~7割が存在しています。
なので腸内の環境を良くすることは、免疫力を高めることに直接つながります。
発酵食品には生きた菌がたくさん存在し、その菌が生きたまま腸に届くと腸内を酸性にして善玉菌を助け、悪玉菌を抑制してくれます。
結果腸内環境が整うので免疫力が上がる効果が期待できるのです。
免疫力を高める発酵食品の代表格☆
免疫力アップに効果ありとされる発酵食品には以下のようなものがあります。
発酵前 | 菌の種類 | |
納豆 | 大豆 | 納豆菌 |
麹(こうじ) | 米、大豆、麦 | 麹菌 |
かつお節 | 加熱して燻したかつお | カビ(の酵素) |
味噌 | 大豆と米、大豆と大麦、大豆のみ | 麹菌、乳酸菌、酵母菌、酢酸(さくさん)菌など |
ヨーグルト | 牛、羊、山羊などの生乳 | 乳酸菌 |
チーズ | 牛、羊、山羊などの乳 | 乳酸菌や酵素 |
酢 | 米、玄米、りんごなど | 酵母菌、酢酸菌 |
漬け物 | 野菜 | 植物性乳酸菌 |
甘酒 | 米 | 米麹 |
発酵食品には塩分が多いものがあるので、一度に食べ過ぎないよう注意しましょう。
毎日摂り続けるのが大事なんだね。
以下の項で、免疫力を高めると発酵食品の代表格納豆とヨーグルトについて詳しく紹介していきます。
免疫力高める納豆は万能?その他の効果もチェック☆
納豆は身近な発酵食品で、免疫力を高める食材と言われています。
納豆の成分の中で免疫力を高める効果が期待されるものは、以下の3つです。
- 納豆菌
- ポリグルタミン酸
- レバン
納豆菌は腸の上皮細胞を活性化させ、腸のバリア機能を高めます。
レバンとポリグルタミン酸は納豆のネバネバ成分で、どちらも免疫機能を調整してくれます。
納豆は他にも嬉しい効果がある成分がたくさんありますので、ぜひ1日1パック取り入れていきたい食品です!
- ナットウキナーゼ(酵素):血栓症の予防
- 大豆イソフラボン、ポリアミン:美肌効果
- ビタミンK2:骨粗鬆症予防
- レシチン:記憶力アップ
- 食物繊維・ビタミンB2:血糖値の上昇を抑える
納豆の免疫力を上げる食べ方は?
納豆菌は納豆100gあたり1,000億個も存在します。
また納豆菌は100℃でも生き残るほど熱に強く、胃酸にも強いので、生きたまま腸まで届きます。
なので納豆菌については気を付けることは特にありませんが、粘り成分のポリグルタミン酸は工夫によって増やすことができます。
それは、
タレを入れる前に混ぜる
ということです。
先にタレやカラシを入れてからかき混ぜると、ポリグルタミン酸と水分が吸着してしまい粘りが出にくくなります。
まずは納豆だけでよく練ってからタレを入れるようにしましょう。
何か成分が違ったりするの?
それぞれ良し悪しがあるのよ。
ひきわり納豆の特徴
- 大豆の皮を取り除き細かく砕いてから発酵しているため、納豆菌の付着する面積が多い。
- ビタミンKは粒納豆の1.5倍含まれる。
粒納豆の特徴
- 大豆皮がついたまま発酵させるので食物繊維が多い。
- ひきわり納豆の製造過程で溶け出してしまうミネラル類を含んでいる。
免疫力を上げるためには毎日食べるのが理想なので、好みで選ぶのがオススメです^^
免疫力高めるヨーグルト!食べ方次第で効果が下がる?
免疫力を上げる食品として、ヨーグルトも必ず名前が出てきますよね。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、腸内で形成された細菌のバランスを調整し、環境を整える働きがあります。
腸内の環境が整うと免疫細胞活性化するので、免疫力が高まると言われます。
ヨーグルトは乳酸菌の種類によって様々な機能性があります。
そんな乳製品の中でも、免疫力を高める効果が特に期待されるものを紹介致します。
R-1(OLL1073R-1株) |
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プラズマ乳酸菌 |
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乳酸菌シロタ株 |
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ガセリ菌SP株 |
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SP-1酵母細胞壁 |
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L-92乳酸菌 |
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ビフィズス菌BB536株 |
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ヨーグルトの免疫力を上げる効果的な摂り方!
ヨーグルトは食べ方を工夫すれば、さらに効果を高めることができます。
- 人肌(30~40℃)に温める
- オリゴ糖や食物繊維と一緒に摂る
ヨーグルトは10℃以下だと菌の働きが弱まるので、レンジで30秒ほど温め人肌程度にして食べると効果的です。
また、オリゴ糖や食物繊維は乳酸菌のエサになり、善玉菌を増やしてくれます。
ヨーグルトを食べる時はオリゴ糖をかけたり、果物と一緒に食べるのもオススメです。
また、一人一人腸内環境が違うので、影響の強い乳酸菌も人によって違います。
2週間ほど毎日続けて食べてみて、お腹や肌の調子がよくなってきたら、自分に合ったヨーグルトということです^^
免疫力を高める最強の発酵食品を選ぶ方法は?
今回は、免疫力を高める食品は発酵ものと言われる理由と、納豆やヨーグルトの効果的な食べ方についてまとめていきました。
普段の食生活に発酵食品を取り入れて、免疫力を高める習慣を心がけていきましょう!